第57回NHK紅白歌合戦 大みそかに東京・渋谷のNHKホールで行われた第57回NHK紅白歌合戦は大荒れになったようだ。こともあろうにNHKの大看板番組、紅白歌合戦で女性ダンサーが全裸になってしまったのである。
もちろん、それらはボディスーツに女性の裸をペイントしたものだったのだが、その後のNHKの謝罪対応ぶりにマスメディアの凋落ぶりを強く印象付ける。
徳永英明が歌い終わった後に三宅アナが登場し、「さきほどのDJ OZMAのバックダンサーが裸ではないかという問い合わせがありましたが、ボディースーツを着用していました。誤解を与える結果となり、申し訳ありませんでした」と謝罪。や、
「ボディースーツに絵を描いて、裸と見間違いかねない姿になるということは、演出側は知りませんでした。衣装の最終チェックであるカメラリハーサルでは、本番のような衣装ではありませんでした。今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えています」(NHK広報局コメント)
まあ、NHK側としては何とかウラの格闘技K-1ダイナマイトに一矢報いたい気持ちでの演出だろうが、こと視聴者から苦情が沸き起こると、「知らなかった」「(該当ミュージシャンを)出入り禁止だなどと苦しい言い訳に終始している。
視聴率という単純なメジャメント(測定装置)だけに頼るビジネスである以上、オフラインメディアはこうしたミスを犯し続け、視聴者からの失笑を買い続けるであろう。 そしてNHKは動画アップされたYou Tubeへも削除要請し、もみ消しに尽力し続けるだろう。しかし、その珍動画は永遠にネット世界で視聴され続けるはずだ。
【参考映像】
04年のアメリカスーパーボウルでのジェネットジャクソンの露出映像。
これは巧みに演出されたもの。未だYou Tubeで視聴され続けている。まさにバイラルな仕掛け。まさかNHKが同様のことを狙ったというのか?
番組の内容はこうだ。もしあなたがCMクリエイターで、携帯電話のCMを作ることになったら、3つのCMコンテの中で、どれを選ぶかで、CMクリエイターとしての資質を問うものだ。選択肢は3つ。ひとつは携帯が豊満な女性の胸の間にあるというもの、二つ目はCMの中でひたすら機能を紹介するもの、最後はレオタード姿の女性がヨガスタイルで足に携帯電話を挟み、耳元で話すというもの。
この中で、CMとして失格なのは「ひたすら機能を紹介するもの」らしい。
この著名なCMクリエイターのしたり顔をして、視聴者の注意を引くことが一番で、広告主のやりたいことを真に受けてCMにしてはいけないと語っていた。この時代、ありふれたCM、つまりどうやって気を引くのかばかりを考えたCMは非常に陳腐きわまりないのである。インターネットで必要な情報をつぶさに引き出すオンデマンド性になれたユーザーにとってそれはなおさらなのである。
これこそが、今のCM衰退ではないかと思う・・・。
今週、日本経済新聞社にこんな記事が掲載されていた。
無料動画配信サービスGyaO(ギャオ)に関するものだ。
USENの宇野康秀社長は二十日、日本経済新聞の取材に対し、赤字が続く無料動画配信サービスGyaO(ギャオ)について「二〇〇八年八月期には通期で黒字化を目指す」との目標を示した。八月末で連結有利子負債が二千億円に膨らんだことについては「キャッシュフローの範囲で負債を圧縮する。当面は(多額の資金が必要な)大型買収はしない」と強調した。
十九日発表した二〇〇六年八月期決算で八十億円弱の営業赤字となったギャオ事業は、今期も二十億―四十億円の赤字見通しだが「広告収入を伸ばせば黒字体質になる」と自信を示した。
ギャオが黒字になる!? そんな馬鹿な!
ギャオがネットの世界に出てきたときから、私はこのビジネスモデルは絶対に成功しないと言い続けてきた。その理由は上記のCMクリエイターが暗示するCM衰退の中にある。
ギャオの苦戦の一方でYou TubeはGoogleに買収され、益々勢いは増すばかりである。
ではGyaOギャオとYou Tubeとは一体何が違うのか? なぜ、視聴者はテレビを捨てて、ユーチューブを見るのか?それは以前述べたように、テレビの予定調和のもとにある陳腐な番組編成と、この世の中で憎むべき15秒30秒のCMが存在するからである。
見たいものを前にして、30秒〜120秒の「待て」のつらさは、生肉を前にして「待て」と主人に指示された犬と同様の気持ちなのだ。視聴者は、数十年もの間、情報を得る手段として唯一、映像と音声を伝える箱の前で待つということを覚え、耐えてきた。
そして、オンラインメディア、インターネットの登場で、その拘束から開放されたのである。
ギャオが視聴者離れを起こしているのは、そこにあるといえる。せっかくインターネットというオンデマンドな、思いのままに見たいものを見せてくれるメディアであるにもかかわらず、再び強烈に「待て」を強いているのである。
ギャオを見るんだったら、まだテレビを見たほうがいいだろう。
なぜなら、テレビなら最低でも5局以上を「リモコン」で回遊できるからだ。
先に述べた、既成概念にとらわれたCMクリエイターによるつまらないCMに加えて、さらに視聴を強制するギャオはネットユーザーにとって、つまらいないもの、時代遅れの手法を詰め込んだサイトに過ぎない。

ひたすら訪問者数を下げ続けるギャオ(Alexaより)

↑抹消されたZAKZAK記事
三洋電機社員 mixiミクシィ彼女写真流出事件。この数日の反応はミクシィを否定するものが多い。しかし、非難されるべきはmixiなのだろうか? 大手代理店を利用し、マスコミ記事を削除させる三洋電機こそ非難されるべきである。危機管理意識のない社員によって、当該女性のプライバシーをさらけだし、その女性の社会的存在さえ消しかねない、不祥事を起こしながら、金でマスコミを操作しようとするその姿勢が非難されるべきである。
上記はZAKZAKで掲載されていた「三洋電機」不祥事記事である。これがわずか一日で削除抹消された。大企業なら不祥事は抹消できるのか? 人の人生までも抹消できるのか?
そして産経新聞社よ、マスコミよ オフラインメディアよ、君達は金のためなら、大手広告主のためなら、大手広告代理店の指示することなら、報道の自由、権利までも捨て去るのか?
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